オタク万歳

40歳の教科書 親が子どものためにできること ドラゴン桜公式副読本『16歳の教科書』番外編

講談社


こないだこの本を図書館で借りて読みました。小学校での英語教育とか中高一貫校とか、なんとなく自分が今後親として自分なりの考えを作り上げる必要がある事柄について、いろいろと参考になりました。いずれその時期にさしかかったとき、周囲に流されること無く、うちの考えはこうだから、と子どもと話し合うことができるように。

英語に関しては、私自身が学ぶ側としても教える側としても真剣に関わってきたことなので、とても面白かった。通訳者である鳥飼玖美子 さんの意見、ビジネスマンである成毛眞さん の経験に基づいた言葉、それぞれ納得できました。中でも一番共感できたのはデーブ・スペクターさんの自分自身が日本語を習得した経験から、英語を学ぶ日本人に向けたアドバイス。どんな物事であれ、上達したければオタクになるのが一番ですね。デーブは少年時代から日本語オタクで日本の漫画から婦人公論まで手に入る日本語の本や雑誌を読み漁り、在米日本人を対象にした日本語弁論大会で2年連続優勝してしまったとのこと。そのときのテーマが「武士道精神」とか「三島由紀夫」とか、お父さんに「キャッチボールしよう」と誘われた時、竹刀を持ってきたとかホントにオタクなんですね。

英語達人列伝―あっぱれ、日本人の英語 (中公新書)

斎藤 兆史 / 中央公論新社


日本人が英語を学ぶなら、やっぱり英語オタクになるに限ります。この本に登場する筋金入りの英語オタクの皆さんは、いまどきの薄っぺらい会話重視の英語教育とは違う、本物の使える英語を日本にいながら習得しています。今回、デーブの話を読んでから、再びこの本を手に取りました。大学在学3年間に図書館の英書を全部読みつくし大英百科事典全35巻を2度読んだ斎藤秀三郎とか、英語の雑誌を丸暗記して匂いまで嗅いでいた西脇順三郎とか。いいなあ、オタク。

いろんなことが出来る人になるよりオタクになるほうが幸せなんじゃないかなあ、と思う母です。

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by honyakusha | 2010-10-22 10:51 | 教育 | Comments(4)
Commented by ありちゅん at 2010-10-22 21:16 x
こんばんは~ オタク、いいですよねー 賛成です!外国語がすらすら口について出るのも素敵だと思いますが、言っている内容が薄っぺらではどうしもようもないですし。翻訳をしている人って、どちらかというとオタクっぽい人が多くないですか?私も言葉のオタク道に憧れます!
Commented by honyakusha at 2010-10-24 13:21
以前はなんとなく「私だけ?」と不安になることもありましたが、通訳学校に通い始めたら、私など足元にも及ばない強烈な英語オタクな人たちが大勢いることが分かり「よかった~」と思ったものです。

ありちゅんさんもオタク賛成派なんですね!うれしいです。
今のところ子どもに「オタクを目指せ!」と言う母は私の周囲にはあまりいないみたいですが、別に人と違っててもいいや~と思って我が家の教育方針は“オタク道追求”でいこうと思います。
Commented by バナナマフィン at 2010-10-25 08:22 x
ありんこのように歩き続けるオタク2号のマフィンです。「通訳」という枠組みの中で勉強を続けるとどうしても行き詰ってしまって悩んだ日々もあったのですが、初心に帰って「英語道」を歩き続けようと思ったらなんだかとても勉強することがまた楽しくなってきました。たぶんオタクがオタクを呼ぶのだと思いますが共に勉強をしている仲間のオタク度もかなりのものです。
Commented by honyakusha at 2010-10-25 23:21
“英語はツールに過ぎないのだから通じることが大事。だからまずは会話を”という議論もよく分かるのですが、通訳レベルの勉強をしてるとどんどん英語そのものを究める方向に進んでいく気がしますよね。英語を単なるツールと考えてしまうと、そういう楽しみの部分がなくなってぱさぱさの無味乾燥な学習になりそうだし。日常生活の中で何の役に立つのかまったく分からないような英文の解釈について、ああでもないこうでもないと議論できるようなオタク仲間がいるっていいなあ、と思います。私もまたマフィンちゃんと勉強したいわ~。
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