地中海=the Mediterranean

日経新聞の夕刊に掲載された小川国夫さんの文章を読む。自身が取材のために刑務所を訪れたときの気持ちをつづりながら、聖書とキリストに関してカトリックの神父と交わした会話が紹介される。貧しい暮らしながら可能な限り聖書の教えにしたがって生活しようと努力する神父たちの姿と、戦後の混乱の中で翻弄される自身の姿を表現する文章が美しく、感動した。

小川国夫さんの文章には高校の国語の教科書で出会った。大学時代に「アポロンの島」を読み、行ったこともない地中海の島の光景が目の前に広がるようなみずみずしい文体に鮮烈な印象を受けた。

最近は小説を読んでも心を打たれるほど美しい文章になかなか出会えない。展開の速さやあっと驚く結末ばかりが重視されているみたいな気がする。ストーリーが面白い小説が読みたいという気持ちはもちろんある。でもどちらかといえば、心にしみる美しい日本語に触れたくて本を読むのだけれど。

滑り台を顔からすべって鼻をすりむいた。
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by honyakusha | 2007-12-12 16:17 | 本・映画・舞台 | Comments(0)
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