カテゴリ:本・映画・舞台( 29 )

「アトミックブロンド」

最強の女スパイ、現る。

キャッチコピーに偽りなし。確かに最強でしたわ。
シャーリーズ・セロンは
「ノイズ」(1999年)で初めて見た時
こんな美しい女性がいるとは!と驚きました。
「プロメテウス」では嫌な上司役で、アンドロイドより非人間的な感じでしたが
今回の役柄は、クールだけど人間っぽさを感じる生身の女スパイでした。

1989年のベルリンを舞台にしたハードボイルドアクション。
シャーリーズ・セロンの体を張ったスタントが見ごたえありました!
私も悪者をあんな風にエイやっと背負い投げしてみたい~。
ジェームズ・マカヴォイとエディ・マーサンの

「フィルス」コンビがまた見られたのは個人的にうれしかった。

字幕は松崎広幸さんです。
MI6、CIA、シュタージ、KGB、そしてDGSEまでが絡む奥行きある設定に加え
時代背景までも表現されているのですが、字幕がシンプルですごく読みやすい。
あれもこれもと盛り込んで、結果的に分かりにくい字幕を書いてしまいがちな私には
大変勉強になりました。

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by honyakusha | 2017-10-20 16:16 | 本・映画・舞台 | Comments(0)

「ドリーム」

息子と出かける用事があったので、帰りに二子玉川で「ドリーム」鑑賞。

息子「すごかったね。人間が機械に勝ったんだよ。」
そうです。それも女性、その上黒人、ガラスの天井どころか
用を足す時すら「非白人用お手洗い」がある800メートルも離れた建物まで
歩いて移動しなくてはならない物理的障害を乗り越えて
ものすごい集中力で計算をこなす姿は本当にカッコよかった!

息子「なぜ『ドリーム』なんていうタイトルにしたんだろう。」
色々あって結局当たり障りのない邦題になったみたいだけど…。
そういう事情を知らない息子にとってこのざっくりとしたタイトルは、かなり違和感あったようです。
原題のHidden Figuresは、単なる「裏方」よりもっと意図的なHiddenなのかなと思ったけど映画を見てみて、当時の社会の“当たり前”が、こういう存在を表に出さない、ということだったのだと感じた。
彼女たちが声を上げるまで、差別や隔離が不条理だと多くの人は気付いてなかった、ということ。

公民権運動について、息子はキング牧師の伝記で知っていたみたい。
私も仕事で何度かかかわったけど、差別を感じる原音をどんな訳語にするかは慎重を要する部分なので劇場公開映画でどう訳されるのかは興味深いところでした。

息子は大好きな打ち上げカウントダウンシーンのたびに身を乗り出して
ワクワクしていた。
私はジョン・グレン(グレン・パウエル)のカッコよさにワクワクしました。
極限状態に置かれても勇敢で楽観的で、ホント見ていて気持ちがいい。
リアルタイムでは年を取ってからのジョン・グレンしか知らなかったので
なんかやたらエネルギッシュなおじいさんと思ってましたが
若い時はあんなに素敵だったのか~と驚きました。
ガガーリンもそうだけど、宇宙飛行士ってものすごくメンタルが健全でポジティブなのだなあ。
油井さんのツイートにもいつも元気をもらってます。

日曜午後の上映は満席だったけど、小学生はうちだけだったかも。
情熱を持って目標に向かい、試練を乗り越えるべく努力する姿から大事なことを感じてくれたと思う。



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by honyakusha | 2017-10-16 06:44 | 本・映画・舞台 | Comments(0)

「依存症ビジネス」

依存症ビジネス――「廃人」製造社会の真実

デイミアン・トンプソン/ダイヤモンド社

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息子はマインクラフトというゲームが大好き。
PCを使っていいのは1日2時間と決めているけど、いわゆる「ネトゲ廃人」になってしまったらどうしよう、と不安になりこの本を読んでみた。

ゲームだけではなく、アルコール、ギャンブル、ポルノ、ドラッグ、スイーツ、ショッピングなど、いくつもの依存対象に関して実例が紹介されていた。
そしてこれは息子だけでなく私も気を付けなくては!!!と思うに至りました。

それなしではいられなくなるためのビジネス戦略がこれほど研究されているなら、自分が常に意識して取り込まれないよう注意しながら行動する以外、その戦略から逃れるすべはない。“欲しい”という感情を行動に移すスイッチを入れさせる巧妙な手段がそこかしこに仕込まれていて、ネット上はもはや地雷原みたいだ。

依存により家族も人生も失った人、刑事事件に至ってしまった人も、十分な教育を受け社会的地位もある人たちだけど、「自分の頭で考えること」をうっかり怠っている間に知らず知らず大きな流れに飲み込まれていった。これはまさに昨日「ハンナ・アーレント」を観て感じたことと同じではないか。

つい最近、スマホのiOSをアップデートしたら、ランダムハウス英和辞典のアプリが使えなくなってしまった145.png
その時初めて、小学館が配信していたこのアプリは既にサポート終了していたことを知った。(あれ?使えない、どうして??とうろたえてたら、息子が冷静に教えてくれた。)
「アップデートしますか」というポップアップに安易に「はい」と答える前に、よく考え、調べて判断すべきだった。
ランダムハウスは主にiPadで使っているので、こちらはアップデートしてなくてよかった。

ストレスは人生のスパイス、そしてドーパミンは人生のご褒美スイーツ。
でもよく考えて、ほどほどにしないとね。

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by honyakusha | 2017-10-13 09:08 | 本・映画・舞台 | Comments(0)

「ハンナ・アーレント」

ハンナ・アーレント [DVD]

バルバラ・スコヴァ,アクセル・ミルベルク,ジャネット・マクティア,ユリア・イェンチ,ウルリッヒ・ノエテン/ポニーキャニオン

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歴史との向き合い方をドイツから学びたいと常々思っています。

こういう映画を見るたびに、
ドイツは冷静に客観的に自国の歴史を検証しているなという気がします。
犯してしまった過ち、起きてしまった悲劇に対して
単純に善悪の構図を描いて満足していたら
学びは得られないと感じました。

自分の頭で「思考する」ことの大切さも改めて感じました。
「おじいちゃんが孫に語る戦争」を読んだ時も思ったんですが
世論に流されることなく、冷静に状況を見極め
自分で考えて判断する習慣を意識して身に着けるよう
子どもたちにも伝えなくては。

すごくセリフが多い作品で、字幕の情報量も相当ありましたが
とても分かりやすかった。
こういう作品を翻訳するというのは、本当に尊いお仕事だと思います。

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by honyakusha | 2017-10-12 08:37 | 本・映画・舞台 | Comments(0)

「ダンケルク」

ダンケルクから、ただいま帰還いたしました。

もうこの浜辺からお家には帰れないだろうと半泣きになりながらも
最後まであきらめなくて本当によかった。。。
泳ぎが得意でよかった、と途中何度も思いました。
とは言ってもあんなに銃弾やら魚雷やら飛んでくる中
無事に脱出できたのは、もう奇跡としか言いようがない。

そんな気持ちになるぐらい、臨場感たっぷりでした。
またしてもやってくれたなあ、クリストファー・ノーラン監督。

IMAXで観てよかった。
まだドキドキしてます。



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by honyakusha | 2017-10-11 15:15 | 本・映画・舞台 | Comments(0)

「ザ・コンサルタント」

祝日の今日、双子と夫は「怪盗グルーのミニオン大脱走」を観にいった。私も行こうかなと思ったけどスイミングを優先することにした。
昨日と大違いの暑さで水泳日和であった。1250メートル泳いで満足。

昨夜は台風による強風で夜中に目が覚めてしまった。
DVDで「ザ・コンサルタント」を鑑賞。
これは何の予備知識もなくなんとなく借りたんだけど、非常に興味深い作品であった。
ベン・アフレック主演のアクション映画なんだけど、ヒーローが自閉症スペクトラムの会計士という、かなり意外な設定。
主人公の幼少期における両親の苦悩は身近なことと思えた。
父親が息子に「お前は劣ってはいない。単にみんなと違うだけだ」と言い聞かせ、周囲からの圧力に負けないよう心身を鍛える、というのは、うちの息子が受けているギフティッド教育と根本的な部分は同じという気がした。

自閉症ならではの能力をフル活用して悪と戦う今までにないスーパーヒーローが、今後どう成長していくのかぜひとも続きが観てみたい!IMDbによると続編もありそうなので、楽しみに待ちたいと思います。


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by honyakusha | 2017-09-18 17:01 | 本・映画・舞台 | Comments(0)

「デスノート THE MUSICAL」

木曜に「デスノート THE MUSICAL」を鑑賞。
新国立劇場の中劇場はとても見やすくてよかった。
原作の世界観が3時間弱にうまくまとまっていました。
皆さん歌もお上手で聴きごたえありました。
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濱田めぐみさんの歌はやっぱり素晴らしいと思う。今回は静かな曲が多かったけど、そんな中にもしっかり感情がこもっていて、心にしみます。

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別所氏のCDも買ってしまった。

金曜は病院で術後4年半の定期検査でした。
検査に行く時はいつも再発の不安で憂鬱なんだけど、このCDを聴きながら運転して行ったら癒されただけでなく、なんだかすごく晴れ晴れとした気持ちになりました174.png





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by honyakusha | 2017-09-17 05:24 | 本・映画・舞台 | Comments(0)

「ガール・オン・ザ・トレイン」

そう言えば、「ガール・オン・ザ・トレイン」の感想をまだ書いてませんでした。
これはレンタルDVDで観たのですが、私的にはすっごく面白かったです。面白い、というのとは少し違うかな。家で映画を見る時は何だかんだで途中で中断しつつ時間をかけてしまうことも多いのですが、これは最後まで一気に観ずにはいられない作品でした。

「スプリット」を劇場で観たすぐ後でしたが、「ガール・オン・ザ・トレイン」の方が劇場で観たらすごく怖かっただろうな。物語は非常に淡々と進むんですが、次々と新たな事実が明るみに出て、えっっ…そ、そうだったの!?という展開でどんどん引き込まれました。好きだなあ、こういう心理的サスペンス。

登場する女性3人もそれぞれが魅力的な女優さん(エミリー・ブラント、レベッカ・ファーガソン、ヘイリー・ベネット)が演じていて、彼女たちの他の作品も観たくなりました。男性監督作品であることが意外なぐらい女性の描き方がうまいのは、原作小説がよく出来ているからでしょうね。女性にしか書けない世界だわ。女性におススメ、男性には覚悟して観てね、と言ってあげたい作品です!

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by honyakusha | 2017-06-18 09:30 | 本・映画・舞台 | Comments(0)

「スプリット」と「ガール・オン・ザ・トレイン」

最近観たサスペンス映画2本。
「スプリット」は個人的にジェームズ・マカヴォイのファンなので、劇場公開後早々に観に行きました。
「M・ナイト・シャマラン作品史上最も衝撃的なラスト!」という触れ込みですが、それはちょっと肩透かしだったような…。

多重人格者役のマカヴォイの演技は、楽しめました。マカヴォイはスコットランド出身で、普段のインタビューや「フィルス」などではスコットランドアクセントだけど「X-MEN」シリーズではいかにもオックスフォード大卒風だったり、いろんな話し方が出来るところが興味深いのです。今回は1作で何人もの話し方をしていて、持ち前のカメレオンぶり全開でした。

字幕も勉強になりました。一人の人物だけど多重人格なので、場面によって潔癖症の男性だったりオネエ風のデザイナーだったり、女性だったり子供だったりもするので、一人称からして変わっています。聞こえてくる英語で伝わるニュアンスもあると思いますが、場面によって人格が変わっていることを字幕で表現する高度な技術を目の当たりにしました。字幕翻訳は風間綾平さんです。

「ガール・オン・ザ・トレイン」の感想は改めて。

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by honyakusha | 2017-06-07 06:34 | 本・映画・舞台 | Comments(0)

「光をくれた人」

デレク・シアンフランス監督 マイケル・ファスベンダーとアリシア・ヴィキャンデル主演の「光をくれた人」は、美しい映画でした。
字幕翻訳を担当された松浦美奈さんの記事を読んで、これは見なくてはと思ってたのですが、まさに。映像が非常に美しい。厳しい環境における大自然の力強い景観がスクリーンいっぱいに広がって、もう圧倒されました。この見事な映像の一部を字幕で隠さなくてはならないというのは、かなり葛藤があったことと思います。やはり字幕はきちんと情報を伝えつつ、極力コンパクトにすべきなんだなあ。字幕スクールで先生がおっしゃってたことがよく分かりました。

第一次世界大戦直後のお話で、時代背景や衣装も大変興味深かったです。ドラマ自体はなんとなく展開が読めましたが、自分だったらどうする?もし逆の立場だったら?などといろいろと考えさせられる内容です。

そして、帰還兵の心の傷は果てしなく深いのだと改めて感じました。

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by honyakusha | 2017-05-31 14:27 | 本・映画・舞台 | Comments(0)