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「パトリオット・デイ」すごくスリリングでした。

パトリオット・デイ [DVD]

マーク・ウォールバーグ,ケヴィン・ベーコン,ジョン・グッドマン,J・K・シモンズ,ミシェル・モナハン/ソニー・ピクチャーズエンタテインメント

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新作の中から「あ、マーク・ウォールバーグ💖」と気軽にレンタルしたんですが、これはすごい映画でした。
ちゃんと覚悟をしてから見ればよかった。

事件に関わる複数の人物(犯人、被害者、警官)を同時に時系列で追っていくドキュメンタリー風の作りです。事件発生からの一部始終は日本でも報道されたので概要は分かってはいるんですが、それでも臨場感たっぷりの演出にもうドキドキハラハラ感が半端ないです。地元を知り尽くしたボストン警察と圧倒的な組織力のFBIがタッグを組んで犯人を追い詰めていく様子に、アメリカの司法組織の底力を感じました。

それにしても警官の皆さんの勇敢さには驚いた。銃を持つ権利が認められている国で警察官になるというのは、日本とはけた違いの覚悟が必要なんだなあ、と思わされました。基本はボストン市警万歳!的な描き方ですが、それと同時に、被害に遭った人たちの事件前と後の姿や犯人側の心の闇も、印象深かったです。
字幕翻訳は松崎広幸さん。

ちなみに、数年前まではマーク・ウォールバーグ、マーク・ウォルバーグで映画製作会社によって表記がゆれてたので特典翻訳の際には注意が必要だったんですが、「マーク・ウォールバーグ」に落ち着いたみたいですね。

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by honyakusha | 2017-12-04 05:38 | 本・映画・舞台 | Comments(0)

「嘘つきヤコブ」上映会

昨日は「嘘つきヤコブ」の上映会に行ってみた。
過去との向き合い方をドイツから学ばねばと
ドイツ映画をちょくちょく観ていますが
貴重な東ドイツ映画でDVDにもなっていない作品が
翻訳に携わった方々の解説付きで無料!という
マジですか?って企画なので無理やりスケジュールに入れました。

良かったです。
今まで見た第二次大戦下のドイツを描いた作品は
スパイとか暗号とか作戦とか色々とドラマチックな展開だったけど
これは淡々とゲットーで暮らす人々の日常を見せていた。
自分もゲットーの中にいるような感じで
ああ、情報を遮断されて今どんな状況なのか
これからどうなるのか何も分からないって
こういうことなのか、と思いました。

絶望的な状況の中で
子供だけがごく自然に持っている根拠のない希望が
美しくも悲しかった。
あのように漠然とした希望を持ち続けることが
無意識のうちに自分を幸せに導いてくれるはず。

ゲットーについての解説を専門の方から聞くことができて
とっても勉強になりました!

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by honyakusha | 2017-11-17 14:39 | 本・映画・舞台 | Comments(2)

「女神の見えざる手」

圧巻でした。
こないだ観た「アトミックブロンド」は、゛最強の女スパイ、現る”でしたが
今回の「女神の見えざる手」は、゛最強の女ロビイスト、現る”という感じでした。
こちらのキャッチコピーは、゛彼女がアメリカを、「毒」で正すー。”
「アトミックブロンド」はフィジカル的に戦ってましたが
こちらも命を削って闘ってる感があり、根本的な部分で共通してる気がしました。

「ドリーム」もそうだったけど、女性が男性をしのぐ活躍をする映画が続いてます。
これをやってのけるのが女だからすごい、というのは偏見だけど、
女がやると華がありますな。
原題が「Miss Sloan」で女性であることを前面に出してるので
邦題も「女神の…」で調和がとれてるということでしょうか。

ジェシカ・チャステインは、「オデッセイ」でも感じたけど
はかなげな外見にそぐわない内面の強さで強烈なインパクトを与えられる女優です。

ロビイストという日本でなじみのない分野を扱った作品だからか
上映館がものすごく少ないです。もったいない。
個人的には、映画館でもう1回観て、改めてDVDで字幕を読み込みたい作品です。
★5つ。

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by honyakusha | 2017-11-10 05:42 | 本・映画・舞台 | Comments(0)

「コッホ先生と僕らの革命」とベルリン五輪

コッホ先生と僕らの革命 [DVD]

ダニエル・ブリュール,ブルクハルト・クラウスナー,ユストゥス・フォン・ドーナニー,トマス・ティーマ,カトリン・フォン・シュタインブルク/TOEI COMPANY,LTD.(TOE)(D)

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「コッホ先生と僕らの革命」はすごく穏やかな気持ちになる映画だった。
ドイツと言えばサッカー王国みたいなイメージだけど
草創期には厳しい環境の中、普及に努めた人がいたのですね。
校長先生役のブルクハルト・クラウスナーが印象的でした。
「アイヒマンを追え! ナチスがもっとも畏れた男」でも感じた人間の深み、
本作を観て心がほっこりするのは、子供たちとコッホ先生の関係を支えるこの人の存在感ですね。

私が生まれ育った土地はサッカーが非常に盛んで
通っていた高校にはスポーツ=サッカーみたいな雰囲気もあった。

先日送られてきた高校同窓会報の記事。
1936年のベルリン五輪スウェーデン戦でフォワードとして活躍し決勝ゴールを決めた
卒業生 松永行(まつながあきら)氏のことが紹介されていた。
日本がサッカーでオリンピック初出場を果たした大会の初戦で
体格で上回る強豪スウェーデンに勝ったことはヨーロッパ各地でも
驚きを持って伝えられ「ベルリンの奇跡」と称賛されたらしい。
しかしその後松永氏は大学3年時に陸軍に従軍することとなり
「戦争には行きたくない。もう一度ドイツに行ってサッカーを学び、指導者になりたい」
という言葉を残し、ガダルカナル島で戦死された。

なんという才能の浪費。
コンラート・コッホのような優れた指導者がいたことがドイツサッカーの基礎となった。
松永氏が指導者としてドイツサッカーの技術を日本に伝えれば、日本サッカーの歴史も違っていたはず。
貴重な人材を失わせる愚かな戦争は二度としてはいけない、と改めて思う。


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by honyakusha | 2017-10-24 05:28 | 本・映画・舞台 | Comments(0)

「アトミックブロンド」

最強の女スパイ、現る。

キャッチコピーに偽りなし。確かに最強でしたわ。
シャーリーズ・セロンは
「ノイズ」(1999年)で初めて見た時
こんな美しい女性がいるとは!と驚きました。
「プロメテウス」では嫌な上司役で、アンドロイドより非人間的な感じでしたが
今回の役柄は、クールだけど人間っぽさを感じる生身の女スパイでした。

1989年のベルリンを舞台にしたハードボイルドアクション。
シャーリーズ・セロンの体を張ったスタントが見ごたえありました!
私も悪者をあんな風にエイやっと背負い投げしてみたい~。
ジェームズ・マカヴォイとエディ・マーサンの

「フィルス」コンビがまた見られたのは個人的にうれしかった。

字幕は松崎広幸さんです。
MI6、CIA、シュタージ、KGB、そしてDGSEまでが絡む奥行きある設定に加え
時代背景までも表現されているのですが、字幕がシンプルですごく読みやすい。
あれもこれもと盛り込んで、結果的に分かりにくい字幕を書いてしまいがちな私には
大変勉強になりました。

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by honyakusha | 2017-10-20 16:16 | 本・映画・舞台 | Comments(0)

「ドリーム」

息子と出かける用事があったので、帰りに二子玉川で「ドリーム」鑑賞。

息子「すごかったね。人間が機械に勝ったんだよ。」
そうです。それも女性、その上黒人、ガラスの天井どころか
用を足す時すら「非白人用お手洗い」がある800メートルも離れた建物まで
歩いて移動しなくてはならない物理的障害を乗り越えて
ものすごい集中力で計算をこなす姿は本当にカッコよかった!

息子「なぜ『ドリーム』なんていうタイトルにしたんだろう。」
色々あって結局当たり障りのない邦題になったみたいだけど…。
そういう事情を知らない息子にとってこのざっくりとしたタイトルは、かなり違和感あったようです。
原題のHidden Figuresは、単なる「裏方」よりもっと意図的なHiddenなのかなと思ったけど映画を見てみて、当時の社会の“当たり前”が、こういう存在を表に出さない、ということだったのだと感じた。
彼女たちが声を上げるまで、差別や隔離が不条理だと多くの人は気付いてなかった、ということ。

公民権運動について、息子はキング牧師の伝記で知っていたみたい。
私も仕事で何度かかかわったけど、差別を感じる原音をどんな訳語にするかは慎重を要する部分なので劇場公開映画でどう訳されるのかは興味深いところでした。

息子は大好きな打ち上げカウントダウンシーンのたびに身を乗り出して
ワクワクしていた。
私はジョン・グレン(グレン・パウエル)のカッコよさにワクワクしました。
極限状態に置かれても勇敢で楽観的で、ホント見ていて気持ちがいい。
リアルタイムでは年を取ってからのジョン・グレンしか知らなかったので
なんかやたらエネルギッシュなおじいさんと思ってましたが
若い時はあんなに素敵だったのか~と驚きました。
ガガーリンもそうだけど、宇宙飛行士ってものすごくメンタルが健全でポジティブなのだなあ。
油井さんのツイートにもいつも元気をもらってます。

日曜午後の上映は満席だったけど、小学生はうちだけだったかも。
情熱を持って目標に向かい、試練を乗り越えるべく努力する姿から大事なことを感じてくれたと思う。



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by honyakusha | 2017-10-16 06:44 | 本・映画・舞台 | Comments(0)

「ハンナ・アーレント」

ハンナ・アーレント [DVD]

バルバラ・スコヴァ,アクセル・ミルベルク,ジャネット・マクティア,ユリア・イェンチ,ウルリッヒ・ノエテン/ポニーキャニオン

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歴史との向き合い方をドイツから学びたいと常々思っています。

こういう映画を見るたびに、
ドイツは冷静に客観的に自国の歴史を検証しているなという気がします。
犯してしまった過ち、起きてしまった悲劇に対して
単純に善悪の構図を描いて満足していたら
学びは得られないと感じました。

自分の頭で「思考する」ことの大切さも改めて感じました。
「おじいちゃんが孫に語る戦争」を読んだ時も思ったんですが
世論に流されることなく、冷静に状況を見極め
自分で考えて判断する習慣を意識して身に着けるよう
子どもたちにも伝えなくては。

すごくセリフが多い作品で、字幕の情報量も相当ありましたが
とても分かりやすかった。
こういう作品を翻訳するというのは、本当に尊いお仕事だと思います。

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by honyakusha | 2017-10-12 08:37 | 本・映画・舞台 | Comments(0)

「ダンケルク」

ダンケルクから、ただいま帰還いたしました。

もうこの浜辺からお家には帰れないだろうと半泣きになりながらも
最後まであきらめなくて本当によかった。。。
泳ぎが得意でよかった、と途中何度も思いました。
とは言ってもあんなに銃弾やら魚雷やら飛んでくる中
無事に脱出できたのは、もう奇跡としか言いようがない。

そんな気持ちになるぐらい、臨場感たっぷりでした。
またしてもやってくれたなあ、クリストファー・ノーラン監督。

IMAXで観てよかった。
まだドキドキしてます。



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by honyakusha | 2017-10-11 15:15 | 本・映画・舞台 | Comments(0)

「ガール・オン・ザ・トレイン」

そう言えば、「ガール・オン・ザ・トレイン」の感想をまだ書いてませんでした。
これはレンタルDVDで観たのですが、私的にはすっごく面白かったです。面白い、というのとは少し違うかな。家で映画を見る時は何だかんだで途中で中断しつつ時間をかけてしまうことも多いのですが、これは最後まで一気に観ずにはいられない作品でした。

「スプリット」を劇場で観たすぐ後でしたが、「ガール・オン・ザ・トレイン」の方が劇場で観たらすごく怖かっただろうな。物語は非常に淡々と進むんですが、次々と新たな事実が明るみに出て、えっっ…そ、そうだったの!?という展開でどんどん引き込まれました。好きだなあ、こういう心理的サスペンス。

登場する女性3人もそれぞれが魅力的な女優さん(エミリー・ブラント、レベッカ・ファーガソン、ヘイリー・ベネット)が演じていて、彼女たちの他の作品も観たくなりました。男性監督作品であることが意外なぐらい女性の描き方がうまいのは、原作小説がよく出来ているからでしょうね。女性にしか書けない世界だわ。女性におススメ、男性には覚悟して観てね、と言ってあげたい作品です!

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by honyakusha | 2017-06-18 09:30 | 本・映画・舞台 | Comments(0)

「光をくれた人」

デレク・シアンフランス監督 マイケル・ファスベンダーとアリシア・ヴィキャンデル主演の「光をくれた人」は、美しい映画でした。
字幕翻訳を担当された松浦美奈さんの記事を読んで、これは見なくてはと思ってたのですが、まさに。映像が非常に美しい。厳しい環境における大自然の力強い景観がスクリーンいっぱいに広がって、もう圧倒されました。この見事な映像の一部を字幕で隠さなくてはならないというのは、かなり葛藤があったことと思います。やはり字幕はきちんと情報を伝えつつ、極力コンパクトにすべきなんだなあ。字幕スクールで先生がおっしゃってたことがよく分かりました。

第一次世界大戦直後のお話で、時代背景や衣装も大変興味深かったです。ドラマ自体はなんとなく展開が読めましたが、自分だったらどうする?もし逆の立場だったら?などといろいろと考えさせられる内容です。

そして、帰還兵の心の傷は果てしなく深いのだと改めて感じました。

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by honyakusha | 2017-05-31 14:27 | 本・映画・舞台 | Comments(0)