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愛用のイス

翻訳者にとって大事な仕事道具のひとつ、イス。以前すーさんのブログで椅子に関するアンケートがあった時、気後れして応えられなかったのですが、ありちゅんさんもブログでイスのお話されていたので、つい語りたくなりました。

私が愛用しているイスはppモブラーというメーカーのpp68というもの。北欧家具ではよく知られたハンス・J・ウェグナーによるデザインです。
双子に授乳していた10年以上前、軽くて肘掛けのあるダイニングチェアがほしいと思ってお店に行き、いろいろ座ってみて一番座り心地がいいと感じたイスを買ったのです。しかし双子が成長し、気付くと私はダイニングに長時間座ることはなくなっており、もはやダイニングチェアに肘掛けは不要でした。

以来8年ぐらいこのイスを仕事用に使っているのですが、非常に気に入っています。ペーパーコードの座面の上にテンピュールのシートクッションを敷いています。仕事やらなんやらで合計10時間ぐらい座る日もあり、普通に座ったり、足をオットマン代わりのミシンケースに載せたり、座面の上であぐらをかいたりいろんな格好をしますが、どんな座り方をしても非常に快適。軽いので来客時にダイニングに持っていったりするのもストレスを感じません。

仕事をするにもリラックスして映画を観たりするのにも、しみじみといいイスだなあといつも思っていて、今ネットで見たら、こちらのサイトで、作業の姿勢とくつろぐ姿勢のどちらにも合ったイスとして紹介されていました。数多くのイスをデザインしたウェグナーが生涯最後にデザインした集大成というだけあって、肘掛けのカーブとか背もたれの角度とか絶妙です。仕上げのタイプが何種類か選べて、私は汚れに強いというラッカー仕上げにしたのですが、この手触りもすっっごく気に入ってます。

当時は今よりもう少しお手頃だった気がするけど、それでも安い買い物ではなかった。でもどこかが緩んだりは全くしないしペーパーコードは張り替えられるし、一生使いたいと思います。

# by honyakusha | 2019-06-26 15:08 | 仕事・趣味 | Comments(0)

またしても…

顔を洗って出直すことにした私。
とりあえずプールで泳いですっきりした頭で代案を練りつつ、次の案件と同時進行する実務系の映像が今日届くんだよな、などと考えていたところに息子の学校から電話。例によって嫌な予感。

やはり。息子がケガをしたので迎えに来てくださいとのこと。「息子くんは、お母さんは家にいるけど仕事で忙しいから迎えにきてと頼みたくない、と言っていますが歩けそうにないので」とのこと。「大丈夫です。」と答えておいて、代案とコメントを音速で打ち込んだ。

病院の情報をLINEに送るよう夫に頼んでおいて、高速道路で学校へ。グランドを突っ切って保健室に一番近いところに車を止めて息子を乗せ、そのまま整形外科へ行きレントゲンを撮った結果、尾骨骨折だそうです。

2週間ぐらい痛むけど、座るときにドーナッツクッションを使って大事にしておけば骨はくっつくらしい。2年前に足を骨折して半年間松葉杖で生活したことを思えば大したことない、と息子は言っていた。どんな経験も無駄にはならない。

産後に私が使ったテンピュールのドーナッツクッションを、13年後に息子が使うとは予想もしませんでした。やれやれ。

# by honyakusha | 2019-06-21 13:00 | 健康 | Comments(0)

チェックバックに泣く

またやってしまった。しつこいくらい見直したつもりだったのに…。
Just Rightをかけ、固有名詞をひとつひとつ見直し、誤字脱字や用語をきちんと確認しただけで安心してはいけない。
最初から日本語の文章として書かれたものだと思って読めば、中学生でも、いやちょっともの知りな小学生でも「これは変!」と気付くはずの事実的な間違いであった。

その昔、文芸翻訳クラスを受講した時にクラスメイトから「どうすれば誤訳を減らせるか」と聞かれた時に自分が答えたことをもう一度自分に言ってやりたい。

提出する前に、自分が作った訳文のことはさっぱり忘れてもう一度、原文だけをよーく読んで味わってみる。そうすると自分の頭の片隅に残ってる今までの解釈との違いに「はっ!」と気付くことが多々あるのだよ。

自分の訳にうっとり酔いながら見直してた自分に、ほとほとあきれました。顔を洗って出直します。

# by honyakusha | 2019-06-20 09:38 | 仕事・趣味 | Comments(0)

「僕たちは希望という名の列車に乗った」

人は生まれた時代と場所によって運命が大きく変わるものだなあ、とよく思います。
「僕たちは希望という名の列車に乗った」を観て、改めてしみじみと、その思いを強くしました。

自分が18歳だった頃、日本がバブル絶頂期へと向かっていたのんきな時代を思うと、1956年に東ドイツの高校生であるということは、あまりにも厳しい。厳しい環境の中で、自分の将来や友情、恋愛、家族のことも必死で考える若者たちが実にけなげで美しい。それでも希望という名の列車に乗れる彼らは、父母の世代よりも恵まれている。若いからこそ希望という名の列車に乗るエネルギーがある。彼らの姿をハラハラしながら、映画の中の父母には遠く及ばないまでも思わず母のような気持ちで見守りました。

隣に座っていた私と同世代の女性は途中でバッグからタオルを取り出し、嗚咽しながら観ていた。館内にはそんな感じの人が多数。目が離せない展開の中、「あ~…」と声にならない声というか息づかいが一斉に挙がったりもして、なんか観客の皆さんに一体感がありました。映画が終わったとき、隣に座っていた見ず知らずの女性と、思わず「いい映画でしたねえ」と言葉を交わしました。

字幕は吉川美奈子さん。111分があっという間でした。

# by honyakusha | 2019-05-22 16:42 | 本・映画・舞台・ドラマ | Comments(2)

辞書のこと

私は辞書は「ランダムハウス英和大辞典」をメインに使っています。以前はPCのハードに格納してjammingで使っていましたが、現在はiPadでアプリ版を使っています。サブとして、PCに入れているGoldenDictという串刺し検索ソフトで「ジーニアス英和大辞典」「Oxford Advanced Learner's Dictionary」「Dictionary of Idioms, Phrasal Verbs and Slang」をよく使います。そしてこのソフトに入れてる「英辞郎」も参考として目を通します。以前は「ビジネス技術実用大辞典」のCD-ROMを使っていました。最近やはりこの“海野さんの辞書”は必須だなと思って近々導入予定です。

吹替との突き合わせをしたり、チェックバックを確認したりする時、相手の方が英辞郎を使っているのだな、と思うことがあります。私も参考として「英辞郎」は確認するけど、これをメインとして裏取りのソースのように使うことはしません。一般の人が英辞郎を活用するのは分かります。便利だから。タダだし。でも翻訳を専門にする人々は、きちんと署名され、責任持って編集された辞書を買って、単語を引いたらその意味や必要に応じて成句、用例、語源に目を通しながら最善の訳語、訳文を考える必要があると思います。

「こちらには●●とありますが…」と英辞郎を示された時、いや、別のどの辞書にもそう書いてないから、と説明した翌日、また別の案件で単語の解釈について何種類もの辞書を引いて時間をかけて作った訳文を、英辞郎の一番最初に出てる訳語にあっさり変えられていて、なんだか脱力しました。

# by honyakusha | 2019-05-20 10:39 | 仕事・趣味 | Comments(0)