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個人面談 ちょっとドキッとしました。

昨日幼稚園で3学期の個人面談がありました。年少最後の面談という事で、担任の先生は1年を振り返りつつ年中に向けてのお話をしてくれた。ピカもルカもお友達作りはとても上手らしい。特にルカは男の子のグループにも女の子のグループにもうまーく溶け込んでみんなと仲良くできるタイプとのこと。
生まれたときからずっと男の子と一緒にいる女の子だからだろうなあ。

そして先生から気になることを言われました。「ピカくんは個別の指示は理解してるけど、クラスのみんなに向けて指示したことを1人だけ理解してないことが多い。年少のクラスには担任が2人いるから何とかなってきたけど、年中はクラスの園児数も増えるし担任1人だからクラスでピカだけ取り残されるかもしれない・・・」だそうです。

これはどういうことだろうか、と考えてみた。今まで園の行事などでピカを観察して私も気づいてたけど、彼はとってもマイペースな性格で、集団の中にいる時もあまり周囲にあわせて動くことはしてないみたいだ。でも最終的に一通りのことはしてるしまだ4歳だし、そういう性格なんだと思うだけで、特に問題視はしてなかった。でも「年中のクラスで取り残される」といわれてしまうと、これは由々しき事態という気もした。

自分だけで考えてもよく分からないので、帰宅してすぐ静岡の叔母に電話で相談してみた。叔母はピカルカの通うマンモス幼稚園とは異なるタイプの少人数の幼稚園で長年モンテッソーリ教育に携わった人なので、専門家の意見を聞かせてくれるはず。

私の話を聞いて叔母は「それは“一斉保育”に熱心な先生の意見よ」と言った。彼女の考えでは、3歳4歳の年少園児に対して全員に向けた指示を出してそれに従うのが当たり前というのはまだあまり経験を積んでない先生の考えではないか。子供は一人ひとりが違っている。“みんな違ってみんないい”のだから、その子の個性に合わせて指導も指示もしていくのが先生のすべきことだ、と。

そして、お遊戯会でピカルカのクラスのパフォーマンスが年中をもしのぐ完成度の高いものだった、ということに対しても、年少園児が決められた動きを全員でその通りに出来るのが「いい」とは限らない。それは親に向けては「いい」のかもしれないけど園児にとって「いい」かどうかは疑問、だと。叔母の幼稚園ではお遊戯会は「練習」したりするものではなかったそうです。そうだったのかー。私はクラスのみんなが上手に演技するのを見て先生の指導力はすごいなー、と感心してばかりいたけど、叔母の意見では「“指導”が“調教”になってしまってはいけない」ということらしい。

私自身はピカの自由な性格が大好きだ。周囲に流されることなく自分のやりたいことに集中する様子をまぶしく思うことさえある。それにピカは幼稚園に行ったおかげでそれなりの社会性も身につけている。日曜の礼拝に行くと、聖堂の中では静かにしなくてはいけないと分かってるみたいで、トイレに行きたい時は静かに私のところに来てそっと耳元で「おしっこ」とささやいたりする。

「年中のクラスで取り残される」という言い方にちょっと動揺してしまった母だけど、叔母の言うとおり、それは「一斉保育に熱心な先生の目にはそう映ってる」ということに過ぎないのだと思う。私は自分の息子がこの1年で大きくたくましく成長したことを十分感じているし彼を信じてる。その性格を周囲の便宜にあわせて手を加えるようなことはせず、彼の自由な性格を伸び伸びと育ててやりたい。そのために、ピカのこともルカのこともよーく見て理解することが母の役目なのだろう。

スキー場で初めて乗ったゴンドラからの風景に熱心に見入る2人。
個人面談 ちょっとドキッとしました。_e0122514_10255077.jpg


こんな景色です。山の上の方では「ウサギさんのあしあと」をたくさん見つけて大喜びでした。
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by honyakusha | 2010-02-09 10:27 | 教育 | Comments(2)
Commented by coco at 2010-02-10 14:48 x
私も叔母さんの意見に賛成です。
「取り残される」というような表現ってとても日本っぽいような気がする。私も集団に対していつも反抗的な学校時代をおくってきたので、子供たちにはそういう気持ちにならないように楽しんで欲しいと思います。ちぇりさんも戸惑う気持ちを持ちながらも見守る母としてさすがと思いましたよ。
Commented by honyakusha at 2010-02-15 09:41
cocoさん、コメントありがとう。
先生も立場上、言わなくてはならないことがあるんだろうな、と思いました。おそらく4歳から5歳ぐらいというのは、療育が必要かどうかが判明する時期でもあり、少し気になる程度のことでも担任としてきちんと指摘しておく必要があるのでしょう。母としては先生の指摘を素直に受け止めた上で、今後の育児の参考にしていこうと思います。
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