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「僕たちは希望という名の列車に乗った」

人は生まれた時代と場所によって運命が大きく変わるものだなあ、とよく思います。
「僕たちは希望という名の列車に乗った」を観て、改めてしみじみと、その思いを強くしました。

自分が18歳だった頃、日本がバブル絶頂期へと向かっていたのんきな時代を思うと、1956年に東ドイツの高校生であるということは、あまりにも厳しい。厳しい環境の中で、自分の将来や友情、恋愛、家族のことも必死で考える若者たちが実にけなげで美しい。それでも希望という名の列車に乗れる彼らは、父母の世代よりも恵まれている。若いからこそ希望という名の列車に乗るエネルギーがある。彼らの姿をハラハラしながら、映画の中の父母には遠く及ばないまでも思わず母のような気持ちで見守りました。

隣に座っていた私と同世代の女性は途中でバッグからタオルを取り出し、嗚咽しながら観ていた。館内にはそんな感じの人が多数。目が離せない展開の中、「あ~…」と声にならない声というか息づかいが一斉に挙がったりもして、なんか観客の皆さんに一体感がありました。映画が終わったとき、隣に座っていた見ず知らずの女性と、思わず「いい映画でしたねえ」と言葉を交わしました。

字幕は吉川美奈子さん。111分があっという間でした。

# by honyakusha | 2019-05-22 16:42 | 本・映画・舞台・ドラマ | Comments(2)

辞書のこと

私は辞書は「ランダムハウス英和大辞典」をメインに使っています。以前はPCのハードに格納してjammingで使っていましたが、現在はiPadでアプリ版を使っています。サブとして、PCに入れているGoldenDictという串刺し検索ソフトで「ジーニアス英和大辞典」「Oxford Advanced Learner's Dictionary」「Dictionary of Idioms, Phrasal Verbs and Slang」をよく使います。そしてこのソフトに入れてる「英辞郎」も参考として目を通します。以前は「ビジネス技術実用大辞典」のCD-ROMを使っていました。最近やはりこの“海野さんの辞書”は必須だなと思って近々導入予定です。

吹替との突き合わせをしたり、チェックバックを確認したりする時、相手の方が英辞郎を使っているのだな、と思うことがあります。私も参考として「英辞郎」は確認するけど、これをメインとして裏取りのソースのように使うことはしません。一般の人が英辞郎を活用するのは分かります。便利だから。タダだし。でも翻訳を専門にする人々は、きちんと署名され、責任持って編集された辞書を買って、単語を引いたらその意味や必要に応じて成句、用例、語源に目を通しながら最善の訳語、訳文を考える必要があると思います。

「こちらには●●とありますが…」と英辞郎を示された時、いや、別のどの辞書にもそう書いてないから、と説明した翌日、また別の案件で単語の解釈について何種類もの辞書を引いて時間をかけて作った訳文を、英辞郎の一番最初に出てる訳語にあっさり変えられていて、なんだか脱力しました。

# by honyakusha | 2019-05-20 10:39 | 仕事・趣味 | Comments(0)

令和元年

連休明けには区役所に処方箋薬局、郵便局とそれぞれ慌ただしく回って用事を済ませました。
区役所で用紙に日付を記入する際、初めて「令和」と書きました。
「平成  年」の印刷文字の「平成」を消して「令和」と書き換えたのです。
令和1年なのか令和元年なのか、迷って聞いたら「どちらでもいいですよ」と若い男性職員は言いました。

平成になった年のことは割とよく覚えています。その年に大学を卒業して就職したのでした。
平成元年入社の○○さん、とか呼ばれていた気がするので、平成1年という言い方にはなじみがなく、当然のように令和元年と言うのかと思っていました。令和元年でも令和1年でもいいのか。

# by honyakusha | 2019-05-09 22:37 | 歳時記 | Comments(0)

平成最後のお仕事

平成の間に仕事を終わらせようと思ってたけど無理みたいだ。
まあ大体できたけど、映像内の文字が読めない部分があって確認してもらわないとその部分が訳せない。

本当は連休初日ぐらいにほぼ終えられると思ってたけど、休み前に子供の学校とか塾とかいろいろあって全然仕事がはかどらなかった。

でもほぼ仕上がってきたので、このお休みの間に庭をきれいにお手入れして映画を観ようっと。

平成、ありがとうございました。
令和、よろしくお願いいたします。

今、初めて「令和」ってこのキーボードで打ちました。

# by honyakusha | 2019-04-30 17:18 | 仕事・趣味 | Comments(0)

「運び屋」

いろんな意味で「完璧な映画」でした。
この主人公をクリント・イーストウッド以外が演じたら、なんだかウソっぽい感じがしたと思う。ヨボヨボなんだけど、どこか軽やかで女性にもてて、ピンチの時もさらりとユーモアでかわしてしまう。まるでクリント・イーストウッドのために書かれた脚本みたい。

運び屋を追跡する麻薬捜査官がブラッドリー・クーパー、補佐役のスペイン語しゃべる捜査官がマイケル・ペーニャ、上司がローレンス・フィッシュバーン、そして麻薬カルテルの親玉がアンディ・ガルシアって、私みたいな素人が思いつくような夢のキャスティングが実現しているのはクリント・イーストウッド製作主演作品だからだろうなー。キャスティングだけでなく、クライマックスの映像の構成とかオープニングとエンディングの整合性とか、いちいち完璧で感心しきりの2時間でした。

字幕は松浦美奈さん。こちらももちろん完璧。

クリント・イーストウッドの見た目と雰囲気が私のメンターにちょっと似ていました。

# by honyakusha | 2019-04-17 15:12 | 本・映画・舞台・ドラマ | Comments(0)