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カテゴリ:本・映画・舞台・ドラマ( 48 )

「運び屋」

いろんな意味で「完璧な映画」でした。
この主人公をクリント・イーストウッド以外が演じたら、なんだかウソっぽい感じがしたと思う。ヨボヨボなんだけど、どこか軽やかで女性にもてて、ピンチの時もさらりとユーモアでかわしてしまう。まるでクリント・イーストウッドのために書かれた脚本みたい。

運び屋を追跡する麻薬捜査官がブラッドリー・クーパー、補佐役のスペイン語しゃべる捜査官がマイケル・ペーニャ、上司がローレンス・フィッシュバーン、そして麻薬カルテルの親玉がアンディ・ガルシアって、私みたいな素人が思いつくような夢のキャスティングが実現しているのはクリント・イーストウッド製作主演作品だからだろうなー。キャスティングだけでなく、クライマックスの映像の構成とかオープニングとエンディングの整合性とか、いちいち完璧で感心しきりの2時間でした。

字幕は松浦美奈さん。こちらももちろん完璧。

クリント・イーストウッドの見た目と雰囲気が私のメンターにちょっと似ていました。

by honyakusha | 2019-04-17 15:12 | 本・映画・舞台・ドラマ | Comments(0)

今年の映画1本目

今年の滑り出しは良い感じにお仕事の予定が入ってるな~、と思っていたら、チェックスケジュールが前倒しになったり、追加が発生したりでいきなり慌ただしくなってしまった。
でも何とかなりそうだな、と思ったところにもう1件、これはやりたい!!!と思うお仕事依頼が舞い込み、自分としては相当忙しくなってしまったけどやりがいあるお仕事でうれしいです。

今年はできれば100本ぐらい映画を見たいなあ。さすがに劇場だとそうはいきませんがTSUTAYA DISCASとNetflixとHuluなど活用すれば3日に1本ペースならいけるのでは、と思いましたが、結局今年はまだ1本しか見てません。

見た映画は「愛と哀しみのボレロ」(1981年)NHK BSにて。
すっごくよかったです~。
家の録画機が壊れててリアルタイムで見るしかないため185分無事に見られるかドキドキだったんですが、正午納品の仕事を終えて午後1時スタート、奇跡的に何にも邪魔されず3時間フルに堪能しました。高校時代に演劇部の仲間と語り合った思い出の映画なんですが、思えば当時は大して理解できておらず、単に圧倒されて終わりだった。第二次大戦の時代を多少理解できている今の自分だからこそ、響くものがありました。散らばっていた人たちがジワジワと近づいていって最終的にあの美しい景色の中のgood causeへと収束していくそのモチーフが素晴らしい。映像と音楽の余韻まで楽しめます。
こういう一大叙事詩みたいな作品、大好きです。
芸術性の高い作品の字幕って気を遣うと思うんですが、すんなりと読めて作品の世界に没入できました。大満足。

by honyakusha | 2019-01-14 14:05 | 本・映画・舞台・ドラマ | Comments(0)

Winter is coming.

TSUTAYA DISCASで借りてたDVD、やっと見られました。

「ビッグ・シック ぼくたちの大いなる目ざめ」
これはすごく好きなタイプの映画でした。パキスタン人のコメディアンと心理学を学ぶ学生の恋。それぞれの家族がそれぞれの形で我が子の幸せを願う姿が印象的です。すてきな実話。幸せな気持ちになれます。

「トレイン・ミッション」
あらすじに「『フライト・ゲーム』のジャウマ・コレット=セラ監督、リーアム・ニーソン主演によるサスペンスアクション。」とありますが、まさに「フライト・ゲーム」の舞台を飛行機から列車に移したハラハラドキドキ映画でした。今回もリーアム・ニーソンは事件を解決しようと頑張ってるのに犯人だと誤解され追い詰められていくというお約束の展開。例のごとく人質にされた家族を守るために体を張って戦うリーアム・ニーソン、安定のキャラでした。満足。

このところhuluで「ゲーム・オブ・スローンズ」を観てるのですが、あまりにグロくてつらい。しかしこの作品は今後「スター・トレック」や「スター・ウォーズ」みたいに多くの作品に影響を与えていくと思われ、「May force be with you.」と同じように、「Winter is coming.」はいろんな場面で耳にするフレーズになっていくのだろうなと。実際、過去に訳したドキュメンタリーの中でも「これって『ゲーム・オブ・スローンズ』みたいだよね」のように言及されたりもしていて、翻訳の仕事をしていく上である程度知っておく必要がある気がします。まだシーズン1の途中まで見ただけですが、この先見続けたらグロさに慣れるのだろうか。

by honyakusha | 2018-12-03 22:45 | 本・映画・舞台・ドラマ | Comments(0)

TSUTAYA DISCASが好き

最近は映画館に出かける余裕ができたけど、双子妊娠後から10年余りは映画はほとんど自宅で見ていた。
自宅にレンタルDVDが届くTSUTAYA DISCASに自分が加入したのはいつだったのか、さっき調べてみたら2008年12月23日。
双子が3歳の時だった。レンタル履歴を見ると当時は自分が見たい映画(「ドリームガールズ」とか「プラダを着た悪魔」とか)だけでなく「それいけアンパンマン」とか「きかんしゃトーマス」とか自分が仕事してる間に子供に見せておくためのDVDをよく借りていたようだ。当時は双子育児で外出もままならなかったため、仕事で参考のために見る必要がある映画をTSUTAYA DISCASで借りようと思ってたけど、予約してからメール便で届くまでの時間を考えると夫に頼んで会社帰りにTSUTAYA店舗で借りてきてもらった方がずっと効率的。なのでその目的ではあまり活用できなかった。

先日とある特典映像の翻訳のため参考にしたい過去シリーズをTSUTAYAで借りようとしたら、店舗もDISCASも在庫が全部貸出中だった。しかしhuluならすぐに見られるということが分かった。ずっと前にやはり仕事の参考に見たいアメリカのドラマシリーズが見られるのがhuluだけだったためお試し無料期間を使って一気見したことがあった。その後休止していたものを再開したら、あっという間に見られてすごーく助かりました!

配信ってホント便利だなあ、と思いつつもTSUTAYA DISCASもやはりいいですね。新作が安く確実に借りられて、延滞料もないし。こないだ借りた「ペンタゴン・ペーパーズ 最高機密文書」のDVDには特典映像も収録されていた。本編鑑賞後に特典を見てみたら、本編の内容や時代背景、監督はじめ製作陣の意図の理解も深まりすごくよかった!私も特典をよく訳してますが、本編の内容や原作者に関するドキュメンタリー番組となっている特典も多くてすごく勉強になります。一緒に借りた「ウィンストン・チャーチル ヒトラーから世界を救った男」は監督コメンタリー(音声解説)も入っていて、こちらも興味深かったです。配信にはない楽しみ方ができるからやはりTSUTAYA DISCASはやめられません。

by honyakusha | 2018-11-05 15:26 | 本・映画・舞台・ドラマ | Comments(0)

「万引き家族」と「逆境に生きる子たち」

映画館で、何気なく「万引き家族」を見たら予想外に泣いてしまった。

それが正しいかもしれないけど正解ではない。
それは事実だけど真実じゃない。

画面に向かって心の中で叫ばずにはいられなかったよ。

あの子たちはどうなるんだろう。
悲しい気持ちになりかけたところで、たまたま読んでいた本に救われました。

逆境に生きる子たち――トラウマと回復の心理学

メグ ジェイ/早川書房

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息子を育てる参考にと思って読み始めたけど、そこに書かれていたのは他ならぬ私自身のことでした。子供時代に心に傷を負ってもそこから立ち直れる人物を「レジリエント」、そして更に優れた業績を成し遂げる人を「スーパーノーマル」と著者は呼ぶ。逆境にいる間は何とかして日々をやり過ごす方策を編みだし、そして機を見てその環境を脱して人生を「リブート」する。著者が実際に出会った人々や著名な人々の事例を挙げながら、科学的根拠に基づいて傷ついた子供たちが新たな人生で成功を収めていく過程を示してくれる。どのエピソードも非常に心を打ちます。

私自身はスーパーノーマルではないけれどレジリエントであることは間違いなく、この本に登場する人々の生き方に大いに共感し、かつて自分が決断し実行してきたことは間違っていなかったと思うことができました。逆境に傷つきながらも今後とるべきアクションを冷静に考え、黙って実行してきた自分をかわいげのない子供だったと思ってきたけど、あれが当時の自分にできる最善の選択だったのだと裏書きしてもらった気になった。

「万引き家族」に登場した子供たちも、きっとチャンスをとらえて人生をリブートし、この本に登場する人々のように、苦悩したからこそ引き出せた自身の才能を開花させていくはず。与えられた環境の中、生き生きと自分の役割を果たしていた姿にそう感じた。

そして、この本に出てくるグラント研究の結論が興味深い。1930年代から75年の歳月と2000万ドルをつぎ込んで行われた、ハーバードの優秀な学生のその後の人生を追跡したこの研究から得られた極めて単純な結論、「しあわせとは愛である。以上」は、「万引き家族」が伝えていることと同じだと思った。

by honyakusha | 2018-10-22 12:28 | 本・映画・舞台・ドラマ | Comments(0)

「マトリックス」と「レディ・プレイヤー1」

オンラインレッスンの英語の先生との会話で映画「マトリックス」の話が出て
どんな話だったかうろ覚えだったのでもう一回観てみようと思った。
親知らず抜歯後はゆったりスケジュールなのでHuluの「マトリックス」と、
TSUTAYA DISCASで届いた新作DVDの「レディ・プレイヤー1」を続けて観てみた。

そしたらこの2作はそれぞれ設定が真逆なようで実は同じかもしれない
と言う気がして興味深かった。
「マトリックス」ではいわゆるリアルな世界が実は仮想現実で
本当のリアルな世界はもはや廃虚となっており、
人類はカプセルの中で管につながれている。
「レディ・プレイヤー1」では人間はリアルな世界に生きながら
仮想現実の世界”オアシス”でプレイヤーとして活動している。

「マトリックス」は1999年の作品ですが、
ITバブルに沸いていた当時のアメリカで
人類がコンピューターに支配されるこれほどまでに暗い未来(200年後の2199年)を想定していたとは。

「レディ・プレイヤー1」が描く未来は2045年、
これはかなりあり得そうな設定でした。
映画の中では誰もがVRとリアルの世界を同時に生きています。
うちの息子世代が物心ついたときには日常生活にインターネットが、
小学生の時にはスマホが当たり前に存在していたのと同じく、
2045年の若者世代は、VRは単なる日常の一部であり
VRにおけるアバターとしてのアイデンティティーと
リアルな自分の二重生活みたいなものを
日々平然とこなしているのです。

VRでハワイ旅行とか既にあるようですが、
持病があって飛行機に乗れない高齢者でも安全に楽しめそうだし
私自身も今年の春、宇宙エレベーターで宇宙空間へ行き
月面歩行もするVRイベント”メガスタージャーニー”を経験した際は
ビックリ仰天の大興奮で、心から楽しんだのでした。

「レディ・プレイヤー1」のリアルな方の社会はあまりステキに見えなかったけど
150年後が「マトリックス」的な世界になるのかどうかは
リアルとバーチャルの二重生活を生き生きと楽しむ若者たちの手にかかっているということですね。

by honyakusha | 2018-10-13 10:21 | 本・映画・舞台・ドラマ | Comments(0)

「判決、ふたつの希望」

先日の「ミッション:インポッシブル/フォールアウト」に続き夫婦で映画。
今回は日比谷で「判決、ふたつの希望」を観てきました。

終わってから、夫婦でいろいろ話さずにはいられませんでした。
平和は当たり前に手に入るものではない。
日本だって戦争ばかり続いていた時代もあったのだ。
生まれる国と時代は選べないけど、
自分の境遇を幸運と思っていてはいけない。

過去は変えられない、だから前を向く。
誰が善で誰が悪なんて、視点が変わればあっという間に入れ替わる。

こないだ教会で小坂忠さんのコンサートがありました。
小坂さんはイザヤ書の「見よ 私は新しいことをする」という言葉から
「過去を引きずっていたら神様がする新しいことに何一つ触れられない。
だから過去の嫌なことも過去の栄光も全部捨てるんだよ」と
間寛平の「ひきずり女」のギャグを引き合いに出しながら話してくれました。
(あまりに面白くて笑ってしまい、通訳するのに苦労した)

最近読んだ平野啓一郎の「マチネの終わりに」では
「未来は常に過去を変える」ということが
丁寧に描かれていて、なるほど~と思いました。

過去に起きたどんなことも
それぞれの見方一つで
未来の希望に変えていけるのです。

寺尾次郎さんの字幕。読み応えありました。

by honyakusha | 2018-09-25 17:27 | 本・映画・舞台・ドラマ | Comments(0)

「ミッション:インポッシブル/フォールアウト」

念願の「ミッション:インポッシブル/フォールアウト」鑑賞。
夫婦でIMAXで見られました。
IMAXは音響がよくって、このシリーズ見るには最適だわ!

夫はトムと同じ年齢です。
今日が誕生日で、「ああ俺もついにこんな年齢に・・・」と言ってたけど
全力疾走するトムの姿に元気をもらったみたい。

私と出会った頃に自分が乗ってた愛車と似た車を
イーサン・ハントがギュンギュン走らせていたのも
うれしかったようです。

私は元バイク乗りなので、バイクで逆走するシーンに
ワクワクでした~。期待通り♪

悪者たちのグループ名がthe Apostles。
本来のApostlesはキリストの12使徒のことです。
一般的にはあまり使う機会のない単語だと思うけど
私は教会の牧師メッセージ通訳でよく使います。

apostleの一般的なカタカナ表記は「アポストル」らしく
映画の字幕でも「アポストル」となっていました。
実際の英語の発音は「アーソ」みたいな感じです。
正しい発音を知らなかった頃「アースル」と発音してたら
アメリカ人青年ショーン(仮名)が
「アーソ」と発音するんだよ、と教えてくれました。

「トップガン」の新作はいつできるのかな。
自分で戦闘機を操縦するんだろうなあ。
撮影中にケガをしませんように。

by honyakusha | 2018-09-08 18:31 | 本・映画・舞台・ドラマ | Comments(0)

「オーシャンズ8」

夏休みは息子とあちこち出かけられてよかったのですが
自分のための時間がほとんどなかった。
映画館で映画を見ることもずっとできてなかったのですが
この時間なら、というところでちょうど見られた「オーシャンズ8」。

オーシャンズシリーズは好きでそれぞれ2回ぐらいずつ見てます。
今回は女性のオーシャンズということで更なるゴージャスさを期待しましたが
思ったほどキラキラな感じがしませんでした。
舞台がクールな都会NYだし、カメオ出演しているセレブをイマイチ私が知らないという理由からだと思われます。
アナ・ウィンターとケイティ・ホームズくらいしか分からなかった。

ヘレナ・ボナム=カーターはホントうまい女優さんですね。
ケイト・ブランシェットもカッコよかった。
とりあえず久々に映画館で映画を見られて満足しました177.png

映画の中で主要人物以外の人が「Banksyみたいな」という感じのことを言うセリフがありました。
そのセリフの字幕に「バンクシー」が訳出されていないのを見て
日本人に「バンクシー」と言っても通じないからだと思いました。
「バンクシー的」とか普通に使えたら翻訳者はすごく助かるのに。
世界でこれだけ知られてるのになぜかしら。
日本のメディアがどうでもいいことばかりを世界の一大事みたいに報道してるからか。
もっと知るべきことが世界中で起きているのに。

私としては、映画「バンクシーを盗んだ男」もすごく気になってます。

by honyakusha | 2018-09-03 15:48 | 本・映画・舞台・ドラマ | Comments(0)

「ザ・コード」

Netflixで観たオーストラリアのTVドラマシリーズ「ザ・コード」。
非常に興味深い作品であった。

主人公のジェシーは発達障害の天才ハッカーです。
幼少期からあまりにも育てにくい子だったため
母は心を病み、父は家を出てしまい、兄のネッドが面倒をみてきた。
ネッドはジャーナリストで、とある事件の陰に潜む
政府がらみの陰謀を察知し独自に調査を始める。
巨悪が暴かれていく過程においてジェシーの持つ
ハッキングの才能がいかんなく発揮されるのです。

しかし、なにしろ発達障害なので、普段の人間関係の中でも
会話が全くかみ合わず誤解から面倒なことになったり
事件を探っている際にも、好奇心が刺激されると
ものすごい集中力でのめり込んでしまい、
どんどん危険な領域にまで踏み込んだりしてしまう。

保護者代わりの兄はそのたびに、自身の社会的立場が危うくなったりしつつも
兄としての責任感と弟への愛情に駆られ奔走する。
兄に共感しまくりです。

ジェシーの生きにくさと同時に、恋愛や心の成長も描かれ
やたらもどかしくてハラハラするけど、最後は彼に拍手喝采。
こんな面倒くさい人間だけど、その一方で誰にも出来ないすごいことが出来る
そして、やる時はきっちりとやって世の中の役に立つんですよ、という
母に希望を抱かせてくれるドラマでした。

オーストラリアで最優秀ドラマシリーズを受賞したというのも納得の
ステキな作品。
おすすめです。

by honyakusha | 2018-02-26 06:45 | 本・映画・舞台・ドラマ | Comments(0)